2017年 4月 diary

4月24日(月)イケてる職人

グリーン・キャメル・ホワイト&レッドのバック。シンプルな4連弾~。同じ型紙で作ったので気分はすっかりイケてる職人です(笑)

 

パッと見はシンプルな形なのですが近くで見ると革の質感が放つ存在感が圧倒的です。キズが付きにくいマットな質感は高級感が漂い一目惚れに値する革だと思います。(実際高級)この革を購入するとき”バッファロー””コブ牛”というキャプションが印象的ではありましたが、それ以上に心を奪われたのはその質感。

 

お客様にとっての一期一会が作品と出会うことだとしたら、ワタシにとっての一期一会は惚れ惚れする素材に出会えることです。購入後、この高級革をどんな風に料理しようかという結論をすんなり出せなくて悩んでしまいました。

 

常に頭の隅にその課題を置いていたある日、アートに造詣が深い方と知り合う機会がありました。心ゆくまで仙台のアートやアーティストの話をしてくださり、たくさん心に響くことを聞くことができました。今もその時間は神様がくれたご褒美なのではないかと思うほど愛おしい時間だったと思います。話をしながら何度も頭の中に光がさして自分のやるべきことがだんだん分かってくるような感覚でした。おそらくワタシは自分の考えに固執したくないし、もっと視野を広くしたいと思っているから何度ももがくのだと思います(笑)

 

どんなに自分の思考が自由になって作風が変わろうともワタシの作品が好きな人は結局ワタシの作品だなってすぐ分かっちゃうんだろうけど、いつも良い意味で裏切りたいわけですよ。おそらくそこがワタシの人格の核なんだろうと思います。そして行きつくところは結局父譲りのただのあまのじゃくだってことなんです。(笑)

 

ということで脳内試行錯誤の結果、辿り着いたのはこのシンプルな形で、外側にポケット等を配置しない分、内側の収納を充実させてみました。結構なプロ仕様なのでぜひ内側にも注目して見て下さい。そうそう、4点すべてビックリするほど軽いのでその軽さにもビックリして下さいね、お願いしますよ~!

 

 

 

 

4月13日(木)人生いろいろ

4月もあれよあれよと中盤になり、お忙しい毎日をお過ごしの方も多いかと思います。コンニチハ、皆さま。お元気でしたか?ワタシも元気に過ごしていますが、新年度がスタートしたとたん予想していた以上に様々な出来事に巻き込まれ落ち着かない日々が続いています。作業できない日が数日間続いているのでけっこうなストレスで。

「今年は確か大吉だったはず」と心の声が聞こえ、この事態を打破するためワタシ主観の大吉的解決法を探ろうと頭を働かせているせいなのか午後9時ころには眠くなってしまうというね、そんな毎日です。それにしてもフツーに生活していれば起こりにくいことがなぜ今自分に起こるのだろう?という不思議。試練?何の試練?ついついスピリチュアル寄りにその意味を探ろうとさらに疲れてしまいます、自分(笑)1日も早く目の前がクリアになって穏やかな日常に戻りたいと切に願っているところです。

 

 

気持ちを切り替えて。作品と作品展のお話しをしましょうね。

 おかげ様でDMに載せる用の自己満足的作品が完成いたしまして無事印刷屋さんにお願いしました!

前回のDMは黒・白・白黒・赤という4つの作品を載せましたが今回は黒・白・緑の3つの作品をドーンと配置してあります。作品が気に入らないとDMが作れなかったので期限との戦いになりましたけど、なんとか作品もDMも気に入るデザインにたどり着けたのでとてもホッとしています。DMが完成したらまた書きますので今回はさらっと報告ということにしますね。

それから作品展の開催ですが、6月15日(木)~20日(金)となりました。場所はギャラリーdotさん(旧くろすろーどさん)です。ギャラリー名は変わりましたが、場所は前回と同じところになりますのでご安心ください。そして準備が整い次第、各所に置かせて頂くと同時にお客様にも送らせて頂きますのでヨロシクお願いします。もしDMが欲しい方がいらっしゃったらこのサイトのmailよりご連絡くださいね。

ギャラリーの担当の方と細かいことを打ち合わせをしたら6日間だけどギャラリーの空間を自分が作った作品で埋め尽くせるという喜びと緊張がハンパなくて心臓バクバクです。まだ2か月も先なのに、ね。まだやることいっぱいあるのに、ね。(笑)

 

  

話しは変わって近日、とあるギャラリーで開催された工房の作品展を見てきたのですが、高度な伝統を受け継ぐ作品ばかりでその技術は目を見張るものがありました。伝統工芸ってやはり完成度が高いからこそ何世代も受け継がれるものなんですね。作品はもはや刺激を受けるというレベルではなく鑑賞するレベル。そして自分の技術の未熟さも思い知らされ勢いだけじゃダメなんだって言われた気分。(笑)

展示会には先輩の作品があったので楽しみにしてましたが、伝統工芸の作品ばかりの中にあって先輩の作品だけが異質だったのには驚きました。皆さんの作品は工芸専門店でよく見る作品なのに対し、先輩の作品は伝統の技術を使って絵画的でオシャレ感漂う現代アート的作品という感じなのでした。とにかくそのセンスの良さが一目で分かるため、作品の周りには人が寄って来たので皆さんもそう感じているのかなと思いました。

捕らわれない自由な発想、形にするための根気、丁寧な作業、に感服しまくりでした。興味がある素材を使って形にするというのは言葉では簡単なことだけど、実際に素材を使って形にする作業は根気との戦いです。好きだからできると先輩は言いますが、好きにもほどがあると思える作品ばかりでため息が出ます。自分は努力しているといえるレベルにまだ達していないと思ったので、これからは今以上に真摯に頑張らなければならんと思いながら帰路に着きました。

 

 

という感銘を受けた帰り道に、マーク・ジェイコブス仙台が入っているビルの前を通ったらスゴイ看板を発見したのでパチリました。看板なのか分からないけど、フランス国旗のトリコロールの上にRの文字が書いてあって、その文字の素材がまたなんだコレ?ってな感じ。じっくり見たかったけど結構な人通りなのでさりげなくスマホでパチリして後で見ましたが良く分からなくて・・・。

人生いろいろあるけれど、偶然こんなアートに出会えるとちょっと心躍るねぇ~♪